パリ五輪に出場するサッカー男子U―23日本代表のバックアップメンバーで、チーム合流が決まったMF山田楓喜（23＝東京V）が19日、フランスに向け羽田空港から出国した。
17日に現地への同行を伝えられたというドタバタの出発だったが、「ずっと準備はしていた。バックアップに入れた時点で、行くことになるだろうと思っていた。日本を勝たせるためには俺が必要なんじゃないかと思いますね」と自信に満ちた表情で語った。
メンバーに関するルール変更があり、代表18人にバックアップメンバー4人を加えた計22選手の中から心身の疲労を考慮した上で、試合ごとに18人を選ぶ運用になった。山田は「多分出ることになると思うし、そこで勝つには自分が必要だと思う」とニヤリ。「チームのために戦うことはもちろんですけど、セットプレーとか止まったボールが大事になると思うので、そこで違いを見せられたら」と黄金の左足から繰り出すキックでチャンスを演出する。
4～5月の五輪最終予選では優勝に大きく貢献した。だが帰国後は約2週間、心身の疲労で戦線離脱。先月22日の名古屋戦で復帰したが、メンバー18人からは外れた。それでも「最終予選の時よりも体の調子はいい。全然問題ない」と準備は整っている。遅れてきたヒーローが、大舞台で復活を遂げる。