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体操女子エース・宮田笙子 喫煙に加え飲酒行為も発覚 味の素NTCで… 無念のパリ五輪辞退

スポニチアネックス 2024年7月19日 14時17分

 日本体操協会は19日、都内で緊急会見を開き、体操女子でパリ五輪代表の宮田笙子(19=順大)が代表行動規範に違反したとして代表を辞退したと発表した。喫煙の疑いが浮上した宮田に確認を行ったところ、喫煙を事実を認めた。さらに同時期に飲酒行為を行っていたことも発覚し、同協会の藤田直志会長らが謝罪した。

 会見には藤田会長、西村賢二専務理事と宮田が所属する順大・原田睦巳監督(日本代表コーチ)らが出席。冒頭、藤田会長は「心からお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ありません」と深々と頭を下げた。

 協会によると、事態の発覚は事前合宿地・モナコにいるチーム関係者への通報。西村専務理事は、外部からの通報ではなかったとした。宮田は18日に帰国。都内で聞き取り調査に応じた。その結果、6月末から7月にかけて喫煙行為を行ったことが発覚。さらに同時期、トップアスリートの国際競技力を向上させることを目指した施設、味の素NTC(ナショナルトレーニングセンター)内のアスリートビレッジで飲酒行為をしたことも発覚した。

 協会はこれらの行為が「日本代表選手の行動規範」に反すると認め、パリ五輪への出場辞退を発表した。代表は、16年リオデジャネイロ・21年東京代表の杉原愛子が補欠を務めているが、「登録期日を過ぎていること」「けが以外の交代は認められない」ことを理由に、現在登録されている岸里奈、岡村真、中村遥香、牛奥小羽の4人で団体戦に挑む。

 宮田は21年東京五輪後に現れた新エース。22年世界選手権の平均台では銅メダルを獲得し、今年4月の全日本選手権で初優勝。5月のNHK杯では大会直前に左内転筋を痛めるも3連覇を達成し、初の五輪出場権を獲得していただけに、60年ぶりの団体メダルを狙う女子にとって痛手となった。

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