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体操女子代表・宮田笙子が喫煙&飲酒 “恩師”原田睦巳コーチは会見で涙…声つまらせ経緯を説明

スポニチアネックス 2024年7月19日 14時49分

 体操女子でパリ五輪代表の主将に選ばれていた宮田笙子(19=順大)が喫煙の疑いでチームを離脱した問題を受け、日本体操協会は19日、都内で緊急会見を開いた。本人との事実確認を経て、同氏のパリ五輪出場辞退を発表。宮田の様子について「かなり憔悴(しょうすい)している様子」と明かし、宮田が所属する順大・原田睦巳監督(日本代表コーチ)は会見中に涙をぬぐう場面もあった。

 今月15日に情報提供が事前合宿地のモナコの強化本部に寄せられたことで、疑惑が浮上した。翌16日に原田コーチが本人に確認をとったという。その後、18日にモナコから帰国。都内で聞き取り調査に応じた。

 その結果、6月末から7月にかけて喫煙行為を行ったことが発覚。さらに同時期、トップアスリートの国際競技力を向上させることを目指した施設、味の素NTC(ナショナルトレーニングセンター)内のアスリートビレッジで飲酒行為をしたことも発覚した。本人は現在「神経をつかい、かなり憔悴している様子」だという。

 宮田は21年東京五輪後に現れた新エースで、22年世界選手権の平均台では銅メダルを獲得し、今年4月の全日本選手権で初優勝。5月のNHK杯では大会直前に左内転筋を痛めるも3連覇を達成し、初の五輪出場権を獲得。ともに歩んできた原田コーチは「このような事態になりまして、監督として大変申し訳なく思っています。申し訳ございません」と謝罪。「彼女は“オリンピック代表になる”ということを夢見て、小さなころから努力を重ねて…このような事態でついえてしまい、大変残念」と吐露した。

 「本人も軽率な行動を深く反省していると思います」といい、「東京オリンピックが終わってから日本代表選手が一新されて、彼女は“日本を引っ張らないといけない”という思いを持ちながら日々プレッシャーと戦いながら大変苦しい思いをしているというところを間近で見てきたということも事実でございます」と本人の思いを代弁。自身が見ている範囲では「このような行動は正直、想定できなかった」とし、涙をぬぐい声を詰まらせながら「ただ、本当に彼女は、ものすごいプレッシャーと、“結果を残さなければいけない”という思いを胸に抱えながら日々を過ごしていたということは、ぜひご理解いただければ」と語った。

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