◇セ・リーグ 広島1ー0阪神(2024年7月19日 甲子園)
高い守備力を誇る広島・矢野の「気の利いた」送球だった。
1点リードの7回無死満塁。先発・床田は坂本を遊ゴロに打ち取った。内野は前進守備。ツーバウンドで打球を処理した矢野は迷わずホームに投げたが、この送球が「気が利いて」いた。
矢野は捕手からみてやや一塁寄りにボールを投げた。捕球した捕手にしてみれば、ボールを受けたそのままの流れで一塁に送球できる位置だ。遊―捕―一の併殺を意識した送球。
決して難しいプレーでも、目立ったプレーでもない。それでも「気の利いた」1球がピンチ脱出に力を貸したのは確かだ。