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西日本短大付 リードオフマン奥が俊足&巧打で躍動 6―1とリードして20日の継続試合へ

スポニチアネックス 2024年7月20日 6時31分

 ◇第106回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 西日本短大付ー東海大福岡(5回裏無死から継続試合)(2024年7月19日 北九州市民)

 3年ぶり出場を目指す西日本短大付は東海大福岡を6―1でリードしていたが、5回裏途中で降雨により継続試合となった。1番の奥駿仁(2年)が初回に相手の隙を突く好走塁で先制のホームを踏むと、4回には左中間へ適時二塁打を放つなど躍動した。20日には継続試合を含む準々決勝4試合が行われる。

 1メートル75、65キロの体にはスピードの源が詰まっている。西日本短大付の1番打者、奥が初回から圧倒的な存在感を見せた。「一番、自信を持ってやっています」と胸を張る足で魅せた。

 先頭で左前打を放つと、2死二塁での4番・高峰駿輝の遊撃内野安打の間に守備の隙を突いて一気に先制のホームを踏んだ。50メートル走5秒8の脚力を発揮し「コーチャーが回していたので、全力で走ったらいい結果になりました」と笑みを浮かべた。3―0の2回2死一、三塁では重盗で三塁から生還。「ずっと練習していた。いい形で得点できた」とうなずいた。

 中学時代に地元・糸島市で行われた陸上大会の100メートルを11秒6で優勝した脚力を武器に今夏5盗塁、7得点とリードオフマンの役割を果たしている。西村慎太郎監督は「奥の走塁が大きかった」と目を細めた。 

 打撃では4回に左中間への適時二塁打で追加点をもたらした。小学4年の頃から中学卒業まで自宅で母・さおりさんに通常のボールより重いサンドボールをトスしてもらい、毎日のようにバットを振ってきた。「捉える力がついたと思う」と母に感謝している。

 試合は3時間3分の中断を経て継続試合になった。奥は「また0―0の気持ちでやっていこうと思います」と3年ぶりの頂点を見据えて気を引き締めた。 (杉浦 友樹)

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