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日本ハム・石井 ノーノー阻止V弾!8回チーム初安打 3連勝で2位ロッテと3差

スポニチアネックス 2024年7月20日 6時1分

 ◇パ・リーグ 日本ハム2―1ロッテ(2024年7月19日 ZOZOマリン)

 確信歩きこそなかったが、かつての同僚で同学年のドジャース・大谷のような、打った瞬間に一発と分かる打球だった。日本ハム・石井が放ったチーム初安打は試合の均衡を破る決勝弾。「だいぶ空気が重かったけど四球でも(塁に)出れば変わるかなというところでまさかの本塁打でした」と目を丸くした。

 打線は相手の先発左腕の小島に7回まで無安打。0―0の8回先頭で打席に立った。相手は早大の2学年後輩。快挙を達成させるわけにはいかない。チーム初安打となる決勝の3号ソロは弾丸ライナーで右翼席に消えた。今季は新庄監督から引っ張る打撃を求められていた中、期待に応える一発。5回に逆方向の左飛に倒れた際に、指揮官が「代えようかな」と悩んでいたことを報道陣から伝え聞くと「あぶねぇ~」とおどけて笑いを誘った。

 この日はチームOBの大谷が所属するドジャースとカブスが来年3月に東京ドームでメジャー開幕戦を行うことが発表された。大谷とは日本ハムの最終イヤーで自身が新人だった17年に1年だけ同僚だった。その年の開幕前に2軍本拠の千葉・鎌ケ谷近郊の焼き肉店で食事をともにした仲だが「僕のこと忘れてるんじゃないですか」と笑う。メジャーでの活躍は映像でチェックし刺激を受けている。

 チームは3連勝で貯金を2とし、2位・ロッテに3ゲーム差に接近。就任3年目で初めて勝率5割以上での折り返しが決まった新庄監督は後半戦はメンバーを固定する意向で、石井も「アピールしたい」と誓う。ノーノー阻止の一発は、レギュラー定着への号砲だ。(田中 健人)

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