◇セ・リーグ 巨人4―3中日(2024年7月20日 バンテリンD)
前日首位を陥落した巨人は、中日を下して連敗を阻止。貯金を再び今季最多タイの7とした。
初回に1番・丸が四球で出塁し、2番・吉川が10球粘った末の中前打で無死一、三塁。3番・ヘルナンデスの遊ゴロで1点先制すると、3回には2死走者なしから吉川が2打席連続安打となる右前打を放ち、二盗にも成功してチャンスメーク。ヘルナンデス、岡本和の連続四球を選んで2死満塁としてから2試合ぶりに一塁での先発出場となった大城卓が右前へ2点適時打を放って序盤で3点リードを奪った。
6回には2死一、三塁から丸の中前適時打で4点リード。6回まで1安打8奪三振の快投を見せていた先発左腕・グリフィンは7回に3連打などで2点を失って降板したが、2番手右腕・ケラーが見事な火消しを見せた。2点リードの9回は守護神・大勢が1点を失って1点差とされたが、逃げ切っている。
阿部慎之助監督(45)との試合後の主なやりとりは以下の通り。
――グリフィンが抑えた。
「ナイスピッチングでした」
――攻撃も効果的に。どこがうまく機能。
「大城(卓三)のタイムリーが大きかった」
――丸の1番としての活躍。
「出塁してくれるし、フォアボールも選んだりできるし、そうなればつながってクリーンアップが返してくれるので、点は入りやすくなる」
――吉川もいいつなぎ。
「そうですね」
――左翼に岡本和はより攻撃的に。
「そのつもりでやっているのでね」
――7回、高橋周を申告敬遠。
「相手の残りの野手を見てね。高橋周平より石橋くんのほうが抑える確率高いなと思って。同点のランナーだけども、こっちは勝負に出てという形ですね」
――大勢も点を取られたが、抑えた。
「勝って反省できるからいいんじゃないですか。待っているボールを全部投げちゃうから」
――首位ターンの可能性。
「首位ターンなんてできると思ってなかったからね。とにかく明日の1試合だけを勝つ。その後、首位だったんだなくらいでいいかなと思います」