◇プロボクシング54.4キロ契約ノンタイトル戦(2024年7月20日 東京・両国国技館)
WBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)がボクシング転向後4連勝を飾った。自身初の10回戦で格上の同級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)に3回1分49秒のTKOで勝ち、地域タイトル挑戦へのアピールに成功した。
初回は両者ともに様子見ともいえる静かな立ち上がりとなったが、那須川はにノーモーションからの左ストレートを当てるなど、距離感を把握していった。2回終盤には、左ストレートにロドリゲスの腰が完全に落ちる状態となり、ラッシュをかけた。
3回に入ると左ストレートでダウンを奪い、ロドリゲスは立ち上がったが、レフェリーが試合を止めた。
試合後、ロドリゲスは「いい試合だったと思うし、いい相手だった。天心は強かったし体格の差を感じた。下馬評の通りスピード感じた、自分のタイミングがつかめなかった」と話した。一方で、立ち上がったにもかかわらず、レフェリーが試合を止めたことに「不満はあった。8回で立ち上がったし続けられると思った」と語った。
那須川天心については「過去の相手と比べてもパンチの強さはなかなかだった。足も止めないのでもっと強くなると思う。(左の)距離の取り方が難しかった。対策していたが、彼のステップバックもうまかった。全て言い訳になるが彼の距離だった」と語った。