◇パ・リーグ 西武5―3ソフトバンク(2024年7月20日 ベルーナD)
西武は3―3の8回、2死満塁で外崎が左翼線に決勝の2点二塁打。この回から登板した剛球左腕・ヘルナンデスを打ち崩した。
ヘルナンデスは左手薬指に指輪をはめたまま投球。公認野球規則では「投手は、いずれの手、指または手首になにもつけてはならない」とされており、違反だった。
先頭・源田の打席でカウント1―2となった場面で、指輪をはめていることに気付いた渡辺監督代行が審判に指摘。指輪を外した助っ人左腕を攻め込んで、決勝点を奪った。以下、試合後の渡辺監督代行の指輪に関する部分の一問一答。
――審判になにか確認していたのか。
「投げる方の左手に指輪をはめている。それはもう駄目なんでね、違反なんでね、それを指摘しました」
――指輪に気付いたのは誰?
「ブルペンから電話があった。テレビに映ったんじゃないかな。それで違反だから言わなくちゃ、と思って(ベンチから)出て行きました」
――指輪をして投げる投手を初めて見た。
「まあ、取るのを忘れたのか、普段からつけてたのか、よくわからないけど。どうなんでしょう」
――真鍋球審も「駄目ですね」と。
「確認しますという形で(本人のところに)行って。もう完璧に(指輪を)していたんで」
――指輪を外したのがその後の得点に影響したか?
「でも、多少荒れるのは分かっている。今日は特別荒れてたのかな。変化球がストライク入ってなかったんで」
――「指輪投法」を見破って勝ち越した。
「見破ったっていうか(笑い)。普通に駄目でしょう(笑い)。普通にね」