◇セ・リーグ ヤクルト6―4DeNA(2024年7月20日 神宮)
ヤクルトの村上が乱打戦を制す立役者になった。1本塁打含む3安打で逆転勝利に貢献。まずは3点を追う4回だった。
石田裕の投じたシンカーが外角高めに抜けると逃さない。高々と打ち上げ、逆方向の左翼席へ運んだ。「逆らわずにしっかり押し込むことができた。芯で捉えたのでいい感じに上がってくれた。しっかり押し込めた」。巨人・岡本和を抜く、両リーグ単独トップとなる17号ソロ。主砲の一撃で、反撃ののろしを上げた。
4―4の8回には先頭で右前打を放ち、オスナの決勝2ランをお膳立てした。7月に入ってからノーアーチが続いていたが、2戦連発と4月29日の巨人戦以来となる猛打賞で復調気配が漂う。「勝ちにつながって良かったです」。21日が前半戦ラストゲーム。借金12の最下位と苦しい戦いは続くが、誰一人として諦めてはいない。球宴と後半戦に弾みをつけるためにも、3戦連発となる豪快な一発で締めくくる。(重光 晋太郎)