◇第106回全国高校野球選手権埼玉大会4回戦 春日部共栄10-1浦和実(2024年7月20日 大宮公園)
指導者として迎えた45年目。春日部共栄を春夏通じて8度も甲子園に導き、来年3月31日をもって退任する意向である本多利治監督は、たくましさを増したナインに目を細めた。
打線がつながり浦和実に10―1の完勝。「よく選手が打ってくれました」とうなずいた。
初回に幸先良く3得点。2回1死一塁から2番の三田村幸輔(3年)が右翼への二塁打を放つと、3、4番の連続適時打などで一挙4点を奪った。
主将も務める三田村は「(監督との)最後の夏なので一緒に甲子園に出たい気持ちは強い」と監督への思いを語った。
「あとは気持ちだけです」と次戦を見据え笑顔で気合を入れた本多監督。66歳の名将が迎えた集大成の夏は、まだまだ終わらない。(小林 伊織)