右肩を痛めて60日間の負傷者リスト(IL)に入っているメッツ・千賀滉大投手が20日(日本時間21日)に傘下3Aシラキュースで最後のリハビリ登板に臨み、3回0/3で8安打5失点(自責点5)3四球1三振1本塁打だった。
4度目のリハビリ登板となった千賀は最初の3イニングは無失点だったが、4回に1四球を挟み6本の安打を許して5失点降板。球数が79球に達し、ここで降板した。
メンドサ監督は19日(同20日)、地元放送局「SNY」の取材に対し「彼は3Aで明日投げる。(球数は)80~85球。登板後の数日間で状態が良ければ、メジャーに合流する。全ていい方向に進んでいる」と話した。順調なら千賀は25日(同26日)から始まるブレーブスとのシリーズから合流することになりそうだ。
試合後、千賀との一問一答は以下の通り。
――4度目のリハビリ登板で球数も増えた。
「体に問題がないっていうのがまず一つ大事なこと。あとはフォークがあまりよくない中で、試合中、ちょっと投げ方を変えたり、いろいろなことをチャレンジしていったら、そのままつかまってしまったなっていう印象です」
――マイナーのリハビリ登板は最初よくとも、数を重ねると精神的な意味で難しさがあるのでは。
「そうですね。戻りたい気持ちもあります。そもそもメジャーで投げることの大切さ、素晴らしさをわかっているからこそ、なかなかここで最高のパフォーマンスを出せと言われても難しいところはあると思います。ただ、それにしてももうちょっとうまくやれたなというところは正直あります。こればかりはもう終わってしまったので、いい調整して今後、過ごしたいなと思います」
――次の登板がメジャーの予定だが、それに向けて必要な調整は。
「アドレナリンが出る、出ないっていうのはやっぱりあそこの舞台に立たないとわからないこと。こればかりはどういうふうになっていくのかは自分自身でわからないですけど、チームがとてもいい状況なので、邪魔をしないようにというところを心がけて、1週間過ごしたいなと思います」
――メジャーに復帰する上で一番楽しみなのは。
「あそこの舞台で野球がやれるっていうのが僕らにとって一番素晴らしい時間だと思う。その時間に早く帰りたいなと思っている部分があると思います」(シラキュース 杉浦大介通信員)