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ド軍指揮官 自身3度目2連続敬遠の大谷翔平は「勝負を避けられて不機嫌になったりしない。これが野球」

スポニチアネックス 2024年7月21日 12時56分

 ◇インターリーグ ドジャース7―6レッドソックス(2024年7月20日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、本拠でのレッドソックス戦に「1番・DH」で先発出場。2打席凡退して迎えた第3打席で二塁打を放ち、日本選手メジャー歴代3位のメジャー通算800安打とした。1位はイチローの3089安打で、2位は松井秀喜の1253安打。チームは1点を追う9回にエンリケ・ヘルナンデス内野手(32)が一時同点とするソロ本塁打を放つと、タイブレーク方式で2点を先行された延長10回にも同点打。そして、延長11回1死満塁からウィル・スミス捕手(29)がサヨナラ打を放ち、今季4度目のサヨナラ勝利を収めた。先発から外れたレッドソックスの吉田正尚外野手(31)は延長11回に代打で出場したが、三飛に倒れた。

 試合後、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は大谷が4―4の9回1死二塁、延長11回1死一、三塁と2打席連続で申告敬遠で歩かされたことについては「ご存知の通り彼は勝負を避けられて不機嫌になったり、心配したりはしない。これが野球だから。翔平みたいな最高の選手がいれば、そのチームの監督は安心して眠れるんだ」と話した。大谷が2打席連続で敬遠されるのは2021年9月22日アストロズ戦、2023年7月29日ブルージェイズ戦以来通算3度目となった。

 今季4度目のサヨナラ勝利には「昨夜は後半戦に向けて大きな刺激になったと思う。そして今夜も選手たちが闘志を燃やしていて、戦わずして負けることはないだろうと感じました。最後のストライクまで雰囲気はあった。選手たちが互いに助け合っていた。本当に良いチームで、選手たちが互いに鼓舞し合っていました」と話した。

 1―2の6回先頭打者で迎えた大谷が快音を響かせた。5回まで1失点と好投していた右腕ベロに対し、カウント2―1から甘く入ったスライダーを強振。打球速度112.7マイル(約181.3キロ)の痛烈な打球はあっという間に左中間を破り、悠々と二塁に到達した。これが今季25本目の二塁打となった。そして、1死後にフリーマンが四球でつないで一、二塁とすると、T・ヘルナンデスの右前打で大谷が生還して同点。さらに二、三塁からパヘスが犠飛を打ち上げ、勝ち越しに成功した。

 チームは7回にレッドソックス・オニールに勝ち越し2ランを被弾。8回に1死満塁のチャンスを演出したが、6番ロハスの止めたバットに当たって投ゴロ併殺に倒れる不運もあって好機を生かせなかった。

 しかし、9回は代打のE・ヘルナンデスがかつての守護神ジャンセンから起死回生の同点弾を放った。さらに9番テイラーが左翼線二塁打で出塁すると、大谷は申告敬遠で歩かされた。2死後に前日に決勝の満塁弾を放ったフリーマンを迎えたが、右飛に打ち取られて延長戦に突入した。

 レッドソックスは延長10回、オニールのこの日2本目本塁打となる2ランで2点を勝ち越した。しかし、ドジャースはパヘスが適時二塁打を放って1点差とすると、またもE・ヘルナンデスが中前適時打を放って再び同点に追いついた。E・ヘルナンデスは送球が本塁で送られる際に二塁を狙ったが、タッチアウトとなった。

 延長11回はレッドソックスは無得点。2死一、二塁から吉田が代打で登場し、右翼ポール際へ大飛球を放ったが惜しくもファウルで、三飛に倒れた。ドジャースは1死一、三塁で大谷がこの日2度目の申告敬遠で歩かされると、2番スミスが左前へサヨナラ打を放った。

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