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【高校野球】金足農・吉田大輝154球熱投で6年ぶり聖地へ 高橋主将「いい投手が多い。投手中心に戦う」

スポニチアネックス 2024年7月21日 16時40分

 ◇第106回全国高校野球 秋田大会決勝 金足農6―5秋田商(2024年7月21日 さきがけ八橋)

 金足農が秋田商を下し、甲子園大会で準優勝した2018年以来、6年ぶり7度目の甲子園出場を決めた。

 6年前に「金農旋風」を巻き起こした当時のエース・吉田輝星(オリックス)を兄に持つ吉田大輝(2年)が粘りの投球で、チームを秋田の頂点へと導いた。2回に3点のリードをもらうと、得点圏に走者を背負いながらも粘りの投球を貫いた。

 3、5回に失点したが、同点までは許さない。6―4の9回1点を失い、なおも1死満塁のピンチを迎えたが、最後まで集中力は途切れない。8番打者を中飛、最後の打者は空振り三振に仕留め、マウンドにできた歓喜の輪の中心でこぶしを突き上げた。

 投じた球数は154球。151球目に自己最速にあと2キロに迫る143キロを計測するなど、スタミナ十分。16安打を許しながらも、一度もリードを許すことはなかった。

 試合後、中泉一豊監督は「うれしいの一言です。選手が本当に頑張ってくれたことがうれしいです」と話し「おめでとう。ありがとう」と絶叫で喜びを表現。高橋佳佑主将(3年)は甲子園でも「自分たちの強みは守りからリズムを作って、攻撃につなげることだと思う。いいピッチャーが多いので、ピッチャー中心に戦ってきたいと思います」と自然体を貫く構えだ。

 目標は先輩たちも果たせなかった秋田勢として初めての夏の頂点。主将は「甲子園でも優勝します」と力強く宣言した。

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