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「たわわちゃん」事業終了 作者が「京都タワー」とのトラブル告発「使用料は無償に近く…最後まで戦う」

スポニチアネックス 2024年7月21日 19時0分

 「ひこにゃん」などで知られるキャラクター作家・もへろん氏が20日、自身のX(旧ツイッター)を更新。京都タワーのマスコットキャラクター「たわわちゃん」の事業終了を巡り、「京阪ホテルズ&リゾーツ」との間にトラブルがあったことを告白した。

 「たわわちゃん」を巡っては、今月11日、京阪ホテルズ&リゾーツが「2024年8月7日(水)付けでのキャラクターライセンス契約の終了に伴い、『たわわちゃん』に関するキャラクター事業を終了することとなりました」と発表。愛されていたキャラクターだけに、地元民からは悲しみの声が多く上がった。

 しかし20日、「たわわちゃん」の作者であるもへろん氏が、自身のXを通じて、声明を発表。「この度、京都タワー様との『たわわちゃん』キャラクター事業終了に際し、20年近くファンの皆様に愛していただいたキャラクターの契約が終了した事。また唐突な契約終了の報で皆様を驚かせてしまった事。作者として大変心苦しく思っております」としつつ「一方、昨今のキャラクター利用について作家として、使っていただくクライアントには違和感を覚える所がございます」と主張した。

 「キャラクターをクライアントと作家で共に育てていく姿勢ではなく、自分たちが育てた~広報宣伝したからキャラクターに価値がついた。よって、作家への対価は安価で良いと考えているのではないか。作家・クリエイターの能力や役割に対しての対価の設定に、鈍感になっているのではないか。と感じています」と所感をつづり、「『たわわちゃん』に関しまして、この20年近くキャラクター使用料は無償に近く、採算の取れる形ではありませんでした。私共の数度にわたる使用料設定の交渉も全て門前払いでありました」と告白。「キャラクター発足から共に育ててもらった京都タワーの現場の方々には、感謝しております。しかし、一方で企業として作家への対価としては全く容認できるものではありませんでした」と訴えた。

 事業終了については「今年(数ヶ月前よりの事です。)キャラクターライセンスに関しての使用料の交渉を進めるにあたり、相手側よりの一方的な交渉打ち切りの通知が届きました。これはもう、お金の話ではなく『作家/クリエイターへの扱い・認識の問題であり、コンプライアンスにおいてお付き合いできる企業ではない』と考えた結果、京都タワー様との『たわわちゃん』キャラクター事業を終了させることになりました」と説明。

 「また、現在『たわわちゃん』グッズの中で一部ライセンスの無断使用及び売上の申告漏れを確認しており、こちらについては、弁護士を交えての交渉に入っております。この件に関しましては、クリエイターの権利を確立する案件として最後まで戦う姿勢でいます」と、意思を表明した。

 さらに「たわわちゃんの今後について、キャラクターの権利は私(もへろん=櫻井)に戻ることになります。今後、たわわちゃんの新しい活躍ができる様にと考えております」としている。

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