◇大相撲名古屋場所8日目(2024年7月21日 ドルフィンズアリーナ)
新小結の平戸海(24=境川部屋)が平幕・明生(28=立浪部屋)を寄り切り、5勝目を挙げた。立ち合いで押し込まれたが左へ回り込んでしのぎ、反撃開始。突き放して押し返し、最後は右差し、左は前みつを引いて土俵外へ運んだ。
「引いて自分で体勢を崩すことが多かった。我慢して引かなかった」。心掛ける我慢を、土俵上で体現して会心の勝利だった。
横綱、大関陣の厚い壁に跳ね返されることの多い新三役場所。その中日を5勝して折り返した。一昨年秋場所での新入幕後、5勝での折り返しは昨年夏場所での6勝に次ぐハイペース。「師匠からは“自信を持っていけ”と言われている。5勝はいい方かな」と手応えをのぞかせた。