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【高校野球】青森山田7年ぶり12度目、春夏連続の甲子園切符 佐藤洸、殊勲の“打ち直し”逆転満塁弾!

スポニチアネックス 2024年7月22日 12時53分

 ◇第106回全国高校野球 青森大会決勝 青森山田4―3弘前学院聖愛(2024年7月22日 はるか夢)

 青森山田が弘前学院聖愛を4―3で下し、7年ぶり12度目、春夏連続の甲子園大会出場を決めた。

 2年生リードオフマンに野球の神様がほほ笑んだ。0―2の6回2死満塁、1番・佐藤洸史郎(2年)は内野への平凡な飛球を打ち上げた。最大の好機はついえた…かに見えた。

 「打ち上げて終わった、と思った」

 しかし打ち上がった打球は上空を舞う強い風を受け、本塁方向へと流される。弘前学院聖愛内野陣は捕球することができず、打球はフェアゾーンでバウンド。誰も触れることなく、ファウルゾーンへと転がったため、結果はファウルで打ち直しとなった。

 その直後、佐藤洸は低め直球を、こん身の力で振り抜いた。ライナー性の打球は大声援とともに、勢いをなくすことなく左翼スタンドへと一直線。ベンチから総出で喜びを爆発させる味方を横目に、一塁を回るとガッツポーズ。右人差し指を天に突き上げ、満面の笑みを見せた。

 「ファールになって、もう一回気持ちを入れられた。打った瞬間はレフトフライかと思ったけど、入って自分でも驚きました」。中盤の好機をつぶし続けて迎えた6回。試合の流れを一変させる高校通算7本目、人生初の満塁弾だった。

 流れを変えたのが佐藤洸なら、流れを断ち切ったのは二枚看板の一人、関浩一郎投手(3年)だった。先発・桜田朔投手(3年)の後を受け2回から登板。2回に1点こそ失ったが、その後は威力ある直球を軸に弘前学院聖愛打線を抑え込んだ。

 直球は自己最速を3キロ更新する152キロを計測。「決勝という舞台で目標の150キロを計測できてうれしい。最後は野球人生で感じたことのないプレッシャーだったが、それに勝てたので涙が出ました。甲子園では日本一を目指して頑張りたいです」と涙も乾き、晴れやかな笑顔で語った。

 新チーム結成後、この試合まで県内では13勝1敗。その1敗の相手、今春の青森大会決勝で敗れた弘前学院聖愛に“リベンジ”を果たし「最強」を証明した。チームとしての「力」を聖地でも存分に見せつける。

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