◇大相撲名古屋場所9日目(2024年7月22日 愛知・ドルフィンズアリーナ)
東序二段11枚目の大斧(だいまさかり、19=追手風部屋)が元十両・川副(25=伊勢ケ浜部屋)との全勝対決を制して5戦全勝とした。
立ち合い鋭く当たって左差し右おっつけで相手を正面に捉えて一気に前に出て寄り倒し。「前に出ることだけを考えていた」と会心の内容で関取経験者を圧倒した。
埼玉栄高出身の大斧は、今年初場所で初土俵を踏んだばかり。6学年上の川副が小兵ながら学生横綱に輝くなど活躍する姿を、昔から見ていたという。「尊敬していた人に勝てたので、夢みたい」。大きな価値のある白星をつかんだ。
大斧は序ノ口デビューの春場所で5勝2敗、春場所は序二段で5勝2敗だった。初めての各段優勝も狙える5連勝。「残りもしっかり頑張ります」と気を引き締めた。