将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は22日、東京都渋谷区の将棋会館で2次予選3組準決勝の1局を行い、後手の広瀬章人九段(37)が服部慎一郎六段(24)を142手で下し、決勝進出を決めた。
角換わり腰掛け銀の陣形から前例の多い進行となり、徐々に押され始めた広瀬だが、「基本負けだった」という終盤に自陣の飛車を活用する筋が開けて逆転に成功。「最後勝てたのは運でしたね」と苦笑いだった。
王将戦は挑戦経験もある強豪だが、挑戦者リーグ決定リーグは2期遠ざかっている。「なるべく対局数を増やしたいので、リーグに入りたいです」と話した。