◇第106回全国高校野球選手権兵庫大会5回戦 甲南1ー6神戸学院大付(2024年7月22日 ベイコム尼崎)
広島・新井貴浩監督の次男、甲南・新井颯真(そうま=3年)は5点劣勢の6回2死一、二塁で代打登場した。
一塁側応援席は一番の盛り上がり。父の広島選手時代の応援歌が響く中、フルカウントから二ゴロに倒れた。一塁守備に就き、9回先頭で迎えた2打席目は見逃し三振。最後の夏が終わった。
「勝てなかったことが悔しい。(父からは)“来るところまで来たんだから、思い切り楽しめ”と言われた。(後悔は)全くないです。(今後は)まだ決めていません」
中学時代はバスケットボール部で、本格的な野球挑戦は高校から。新井監督は全セのコーチとして参加するオールスターゲームを翌日に控え、今大会3度目の生観戦に駆けつけた。涙する息子を抱きしめ、「勝ち負けじゃない。一生懸命にやったことが素晴らしい。感動しました」とねぎらった。