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【柔道】阿部一二三「もう日本でやり残したことはない」 東京五輪以後は無敗 連覇へ仕上がり万全

スポニチアネックス 2024年7月23日 9時0分

 パリ五輪に出場する柔道男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)が23日、羽田空港からパリへ出発前に取材に応じた。

 「本当にいよいよだなっていうのが一番。もう、あとはやるだけ。それしかない」

 自身のSNSで驚異の肉体を公開するなど仕上がりは万全。「相当仕上がっている。今まで一番というか、常に今までに一番を更新し続けている。現地に着いてからも調整練習はあるが、もう日本でやり残したことはない」と力強く語った。仕上げていく中で「一番はこれっていうのはなくて、もうただひたすら自分に勝ち続けるっていう。敵はたくさんいるが、一番の敵は自分自身だと思ってパリ五輪までやってきた。自分に負けない気持ち」と明かした。

 東京五輪以後は無敗。22年4月の選抜体重別選手権で復帰し、ライバルの丸山城志郎を破って同年の世界選手権代表に選出された。この大会でも決勝で丸山を破り3度目の制覇を果たす。昨年5月の世界選手権で連覇を達成し、パリ五輪代表に内定。技術面でも足技の決定率が上がるなど、3年前からさらに進化を遂げている。

 海外での五輪は初となる。「東京の時は自国開催でコロナっていう影響で無観客での試合になっていた。今回は観客もたくさん入って全然別世界の五輪なのかな」と見据えた。ブーイングについても言及。これまで世界選手権などで経験しており「練習の中でも、いろんなことを想定してやってきた。ブーイングも力にして、全て力にして頑張りたいなと思う」と意気込んだ。

 東京五輪に続く女子52キロ級でパリ五輪代表の阿部詩(パーク24)との兄弟での同日金メダルが懸かる。柔道家としての最大の目標である前人未踏の五輪4連覇へ歩みを止めない。

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