◇第106回全国高校野球 宮城大会決勝 聖和学園8-5仙台育英(2024年7月23日 楽天モバイルパーク)
聖和学園が仙台育英を下し、春夏通じて悲願となる初の甲子園出場を決めた。
序盤から点の取り合いとなった一戦で聖和学園は1-2の3回無死三塁から3番・遠藤翼(3年)のスクイズで同点にすると、6番・大場橙弥(3年)の左犠飛で勝ち越し、7番・斎藤佑樹(3年)の右前適時打でリードを広げた。
5回にも4番・4番佐藤煌馬(2年)の適時打などで2点を追加。その裏、適時失策などで2点を返されたが、直後の6回に再び佐藤が適時二塁打を放し、すかさずリードを広げた。7-5の9回にもダメ押し点を加え、試合を決定付けた。
投げては先発した背番号10・斎藤が7回途中4失点と粘投。早実で2006年夏の甲子園で優勝した元日本ハム・斎藤佑樹氏と同姓同名のサイドスロー右腕が試合をつくった。後を継いだ背番号1・千葉桜太(3年)も流れを渡さず継投で初の甲子園切符をつかんだ。
決勝は奇しくも2年前と同じ仙台育英が相手。2年前は1-3で敗れ甲子園をあと一歩のところで逃すと、その仙台育英が甲子園でも勝ち進み、全国制覇を成し遂げた。
因縁の相手に2年越しのリベンジに成功。先輩達が成し遂げられなかった甲子園出場という悲願を達成し、笑顔の花が咲いた。
仙台育英は3年連続31度目の夏の甲子園を目指したが、惜しくも決勝で涙をのんだ。