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声優・小原乃梨子さん死去 業界に衝撃…小学館「てれびくん」が追悼「数多くの作品で活躍」

スポニチアネックス 2024年7月23日 16時8分

 アニメ「ドラえもん」の野比のび太役、「ヤッターマン」ドロンジョ役で知られる声優・小原乃梨子(おはら・のりこ、本名・戸部法子=とべ・のりこ)さんが12日、死去した。88歳。訃報を受け、「ドラえもん」を掲載していた雑誌小学館「てれびくん」が追悼した。

 同社は「令和6年7月12日 病気療養中のところ薬石効なく、88歳にて永眠致しました」と報告。「尚、葬送の儀につきましては、ご遺族の意向により親族のみにて執り行われました。ここに生前中の御厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げます」とした。

 「てれびくん」公式SNSは「声優、女優の小原乃梨子さんが7月12日に88歳で逝去されたそうです」と過去の雑誌を投稿。「ドラえもん ののび太 ヤッターマン ドロンジョ等タイムボカンシリーズの3悪ボス 未来少年コナン のコナン アルプスの少女ハイジのペーター等、数多くの作品で活躍しました」とつづり、「謹んで哀悼の意を表します」と故人を偲んだ。

 小原さんは高校卒業後、草創期のテレビ業界に入り、ドラマなどに出演。結婚後に子育てのために時間がやりくりできることから声優に転じた。1966年「ハリスの旋風」(フジ)、67年「魔法使いサリー」(日本教育テレビ、現テレビ朝日)などに出演。74年に「アルプスの少女ハイジ」(フジ)でハイジの友達で羊飼いのペーター役、75年から始まった「タイムボカン」シリーズでは「ヤッターマン」のドロンジョなどを担当。子分の失敗をとがめるセリフ「スカポンタン」は子どもたちの間でも当時よく使われた。79年に「ドラえもん」(テレビ朝日)でのび太役の声を務め、05年まで26年間担当した。

洋画の吹き替えではジェーン・フォンダやシャーリー・マクレーンなどを演じ、米国のテレビドラマ「奥さまは魔女」にも出演。テレビCM、ゲームなどでも広く活躍した。

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