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【高校野球】仙台育英・須江航監督「改めて甲子園に行くことすら難しい」一昨年は全国V、昨年は準Vも…

スポニチアネックス 2024年7月23日 16時50分

 ◇第106回全国高校野球 宮城大会決勝 仙台育英5-8聖和学園(2024年7月23日 楽天モバイルパーク)

 3年連続31度目の甲子園出場を目指した仙台育英(宮城)は聖和学園に敗れ、決勝で涙をのんだ。

 投手陣が序盤から聖和学園打線につかまり、5投手をつぎ込んだものの流れを変えることができず19安打を浴び8点を失った。打線は5点を奪ったものの及ばなかった。

 試合後、須江航監督は「何一つ相手に勝ってない。聖和学園さんの素晴らしい野球に完敗でしたね。悔しいですけど、完敗なので聖和学園さんに甲子園で頑張ってもらいたい気持ちでいっぱい」と潔く負けを認め勝者を称えた。

 初回に先制を許したもののその裏、4番・鈴木拓斗(3年)の適時打ですぐさま追いつき、2回には犠飛で勝ち越しに成功。ただ、その直後の3回表に3点を失い、流れを渡してしまった。

 指揮官は「うちが一時は逆転しましたけど、そこからは後手後手に回りまして、点数を取った後に0にしない限りは自分たちに流れが来ない。ことごとく点を取った後に失点してるので、なかなかそれじゃ勝てない。負けるべくして負けたし、向こうが勝つべくして勝った。聖和学園さんが強くて、うちが弱かった」と悔しさをにじませた。

 2年前は全国制覇、昨年は準優勝と全国という大舞台で結果を残し、今年も期待が高かったが、全国にあと一歩届かず。それでも指揮官は「プレッシャーに変わったことはそんなにないとは思う」とし「優勝した時と準優勝って何が違うのかなって、あるようでないような答えをずっと探し続けて、もう1回優勝したいなって思いでスタートして、(昨年の)秋が(今春の)選抜に遠く及ばずっていうところから、歯を食いしばって1番頑張ってきた。この3年間で1番練習したチーム」と選手たちをねぎらった。

 そして「この3年間があって、改めて甲子園に行くことすら難しいなってことを実感できました」とし、「別の観点で言えば、私たちが優勝したことによって宮城のレベルが上がってる」と相乗効果も口にした。

 3年生たちの多くが次のステージでも野球を続けるといい「いつも同じ話ばっかりしてるけど、人生は敗者復活するんです。だから終わりは始まりなので、今日どう感じて、明日からどうするかに目を向けて欲しい。負けた時に人間の本質というか、その姿が現れる」とエール。

 1、2年生たちにも「立て直して、泥臭く、遠い遠い遠い甲子園ですけど、選抜に向けてもう1回、ここから皆で頑張っていきたい」と言葉をかけた。

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