◇マイナビオールスターゲーム2024第1戦 全セ11―6全パ(2024年7月23日 エスコンF)
全パのソフトバンク・山川穂高内野手(32)が豪快な3ランを放って敢闘選手賞に選ばれた。地元・日本ハムに関連する選手で全パのスタメンが固められたこの日はベンチスタート。代打で登場した6回2死一塁は空振り三振だったが、3―11で迎えた8回1死一、三塁で全セの広島・栗林良吏投手(28)の2球目を左翼席上段へ弾丸ライナーで放り込んだ。
ベンチへ戻ると、パ・リーグのメンバーと一緒の「どすこい」パフォーマンスでも場内を沸かせた。今季ソフトバンクへ移籍した山川は西武時代に出場した22年にも本塁打を放っており、2球団での球宴アーチとなった。
前半戦ではリーグトップの14本塁打をマークしながらも、打率は・219と規定打席到達選手では最下位の24位。「完璧で悲しい。これをシーズン中に打ちたいです」とこぼしながらも、前日22日にソフトバンクの小久保裕紀監督と食事に行き、初めてアドバイスをもらったと明かした。試合後の山川との主な一問一答は以下のとおり。
――完璧で悲しいと。
「それは冗談ですけど。完璧です」
――感触は。
「インタビューでも言いましたけど、監督と食事に行って、そこで野球談議というか、そういうのをする中で初めて技術的な指導というか、こういうの思っているという話を聞けて、今日ちょっと試合中の前半の方は出ていなかったので、空いている時間でちょっと室内でちょろちょろと試しながらやって、1打席目三振しましたけど、2打席目あれだけ完璧なホームランというのはなかなかシーズン中に出ていなかったので、個人的にすごいよかったと思います」
――監督にたずねた。
「自然ですね。自然な会話の中でそういう話になって、凄く有意義な時間でしたし、今日こうやって結果が出て、オールスターとはいえ後半の弾みになればというところですね」
――体の使い方か。
「そうです。体の使い方の部分です」
――(14号を打った10日の)京セラドーム大阪(オリックス戦)では「4番・小久保」としての話を。
「それは心持ちというか」
――技術的なのは初めて。
「はい」
――バットが走る意識。
「そこです。どうやったらいいポイントでバットが走って、そういうふうにするためにはどういう練習をした方がいいかという話までできたので」
――確信の飛距離。
「そうですね。見てなかったんですけど、映像確認してみますけど。打った瞬間、見る必要がないぐらいの打球だったので、これっというのはシーズン中にもなかなか。こういうホームランから乗っていけるというのはあると思うので、また明日試合ありますし、弾みにしてやりたい」
――どすこいパフォーマンス。
「そうですね。則本さんとか近ちゃんとかマンチューとか、みんなからどすこいを一緒にやりたいと言われていたので、できてよかったですね」
――ホームラン競争。
「暑そうなんでね、ホームラン競争なかなか。いつも出ていますけど、今回は代役なので割り切ってというか、思い切っていきたいと思います」
山川は24日の第2戦(神宮)のホームランダービーにも出場予定で、1回戦で中日・細川成也外野手(25)と対戦する。