Infoseek 楽天

【卓球 女子シングルス展望】早田は中国代表のような力強さ 平野はピーク合わせられれば面白い

スポニチアネックス 2024年7月24日 6時32分

 ◇東京五輪混合ダブルス金メダリストの水谷隼さんが占うパリ五輪展望

 パリ五輪の卓球は、27日から始まる。日本は男女シングルス、男女団体、混合ダブルスと全5種目でメダル獲得の期待がかかる。東京五輪混合ダブルス金メダリストの水谷隼さん(35)が各種目における日本勢の戦いを占った。金メダルやメダル獲得の可能性について言及し、選手たちへのエールも送った。 (取材・構成 西海 康平)

 中国勢2人に続く存在としては、早田がずば抜けている。爆発力と安定感の両方を持ち合わせている選手で、試合を見ていても対応力がある。競った試合でも“勝つだろうな”と思える安心感が漂っている。

 オーラが出てきているし、中国代表と言ってもおかしくないぐらいの力強さを最近は感じている。メダルの可能性は高いと思う。ただ、中国勢と当たることが予想される準決勝、決勝と続けて勝つ難しさはある。

 一方の平野は、はまった時の爆発力が凄い。振れ幅が大きいイメージだけど、中国選手を2人続けて撃破するような力を持っている。大事になるのは、ピークを合わせられるかどうか。そこに懸かっていると思う。

 ▽東京五輪の卓球 この大会から採用された混合ダブルスでは水谷隼と伊藤美誠が組み、決勝で中国ペアを撃破。日本勢で史上初となる金メダルを獲得した。男子シングルスは張本智和、丹羽孝希がともに4回戦敗退。女子シングルスは伊藤美誠が銅メダルを手にし、石川佳純は準々決勝敗退となった。男子団体は水谷隼、張本智、丹羽が3位決定戦で韓国を退けて銅メダル。女子団体は石川、伊藤、平野美宇が決勝まで進んだが、中国に敗れて銀メダルとなった。

 ◇水谷 隼(みずたに・じゅん)1989年(平元)6月9日生まれ、静岡県磐田市出身の35歳。五輪は08年北京大会から4大会連続出場。16年リオ大会のシングルスで銅メダル。同種目で男女通じ日本人初のメダルを手にし、団体は銀メダル。21年東京大会は伊藤とペアを組んだ混合ダブルスで金メダル、団体で銅メダルを獲得。大会後に引退を表明。

この記事の関連ニュース