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ソフトバンク リーグVへ若い力注入!! 育成4選手が支配下登録 近日中に発表

スポニチアネックス 2024年7月24日 4時2分

 新たに4人がV奪回の戦力となる。ソフトバンクの育成選手、前田純投手(24)、三浦瑞樹投手(24)、中村亮太投手(26)、石塚綜一郎捕手(23)が支配下選手登録されることが23日、分かった。近日中に発表される。前田純、三浦の両左腕は先発、支配下復帰となる中村亮は中継ぎ、石塚は右の大砲として期待されている。今季の支配下昇格は開幕前の緒方、川村、仲田、6月の佐藤直と合わせて計8人となる。

 新たに育成4選手が2桁背番号を手にすることになった。5日に支配下の野村大と西武の育成左腕・斉藤とのトレードが成立し、支配下選手枠が4から5に拡大。31日の期限を前にどの選手が支配下をつかむか注目されていたが、一気に4選手に1軍で活躍するチャンスが巡ってきた。

 前田純、三浦の両左腕は先発としてウエスタン・リーグで示した内容が結実した。2年目の前田純は7勝を挙げ、同リーグトップの防御率1・46、勝率・875。昨オフに和田に弟子入りして徹底的に体幹、下半身を強化したことでブレークした。3年目の三浦も防御率1・52と安定した投球を続け、中継ぎもこなせるのが強み。両投手とも直球は140キロ台だが、低めへの制球と変化球の切れでゲームメークできる。

 支配下復帰となる中村亮は右の中継ぎとして期待される。昨季は小久保2軍監督のもとウエスタン・リーグ最多53試合に登板し、防御率2・17でリーグ優勝、ファーム日本一に貢献。今季は18試合登板で3勝を挙げて、防御率3・19。150キロを超える直球とシンカー、シュートを武器としている。

 唯一の野手である5年目の石塚は右の大砲候補だ。4月の3軍韓国遠征では3試合連続本塁打で猛アピールした。捕手登録だが、内外野もこなし、ウエスタン・リーグ27試合出場で打率・310、4本塁打、19打点、長打率・586と好成績を残している。球団が2~4軍の選手を対象に行っている打撃検定でも秀逸な成績を残している。回転数、変化量などを入力することで実在の投手の球質を再現できる「iPitch(アイピッチ)」を用いた16段階のテストで、石塚だけ15段階クリアし“1軍相当”の判定を受けている。

 今季の開幕前には緒方、川村、仲田の野手3人が支配下登録されて、1軍の戦力となってきた。6月には佐藤直が支配下復帰し、今回の4選手を合わせ今季だけで計8選手が支配下昇格をつかむことになる。チームは2位のロッテに10ゲーム差つけて独走中。新しい血を入れてさらに戦力を整え、4年ぶりのV奪回へ突き進む。

 ◇前田 純(まえだ・じゅん)2000年(平12)6月4日生まれの24歳。建設会社勤務の父親の影響でシンガポールで生まれる。3歳から小学3年まで千葉県浦安市、小学4年から沖縄県沖縄市で育つ。高原小で競技開始。美東中軟式野球部から中部商を経て日本文理大から22年育成ドラフト10位でソフトバンク入団。兄は社会人・日本通運右腕の前田敬太投手(27)。1メートル89、85キロ、左投げ左打ち。

 ◇三浦 瑞樹(みうら・みずき)1999年(平11)9月2日生まれ、神奈川県出身の24歳。小6で競技開始。引地台中では「横浜瀬谷ボーイズ」に所属。高校は盛岡大付(岩手)に進学。2年夏、3年春夏に甲子園に出場して2度の8強入り。東北福祉大では1年春に全日本大学野球選手権優勝。21年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。1メートル74、78キロ。左投げ右打ち。

 ◇石塚 綜一郎(いしづか・そういちろう)2001年(平13)6月7日生まれ、秋田県出身の23歳。岩見三内小3年で競技を始め、岩見三内中1年時は軟式野球部、同2年から「秋田南リトルシニア」でプレー。黒沢尻工(岩手)に進み、3年夏は背番号2の投手で先発し、準決勝で西舘(巨人)擁する花巻東に敗退。高校通算39本塁打。19年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。

 ◇中村 亮太(なかむら・りょうた)1998年(平10)5月18日生まれ、千葉県出身の26歳。千葉経大付3年夏の県大会準決勝では早川(楽天)擁する木更津総合に逆転負け。東農大北海道オホーツクから20年育成ドラフト8位でソフトバンク入団。22年7月に支配下昇格するも1軍では2試合登板で防御率33・75で同年オフに育成で再契約。大叔父は阪神、オリックス監督を務めた故・中村勝広氏。1メートル82、79キロ。右投げ右打ち。

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