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全セDeNA・牧が主役!2打席連発でMVP 他球団のスター選手と「デスターシャ」共演

スポニチアネックス 2024年7月24日 5時32分

 ◇マイナビオールスターゲーム2024第1戦 全セ11―6全パ(2024年7月23日 エスコンF)

 「マイナビオールスターゲーム2024」は23日、昨年開場で球宴初開催となったエスコンフィールド北海道で第1戦が行われ、全セが11―6で全パを下して連敗を5で止めた。牧秀悟内野手(26、DeNA)が打者13人で3本塁打を含む球宴最多タイの1イニング10安打で同新記録の1イニング9得点を奪った2回に一発を放つなど2本塁打でMVPを獲得。同球場が本拠で日本ハム勢が7人も先発メンバーに並んだ相手を撃破し、主役の座を奪った。

 一生で何度あるか分からない。球宴の夢舞台で、普段は敵として戦っているスター選手らとの「デスターシャ」の共演。それを2打席連発で2度も決めた。勝利に貢献し、MVPにも輝いた牧は「2本目を打てたので、もしかしたら(MVPが)あるかなと思った。(デスターシャをファンの)皆さんも待ってくれていたのでうれしかった」と感無量だ。

 やっと打てた。3年連続3度目の球宴で通算9打席目の初本塁打だ。2回。自身も投ゴロで初回にチームとして3者凡退に抑えられた山崎のチェンジアップに体勢を崩されながらも左越えに運ぶ技ありのソロだ。4回はエスピノーザから「入ると思わなかった」という打球が左中間席に届く2ラン。ファンを魅了した。

 プロ野球を盛り上げたくて始めたポーズ。他球団との選手との「コラボ」は念願だった。試合前、カメラの前で源田を誘って一緒に「デスターシャ」をやろうとした途端、源田が速足でその場を離れた。「やらんのか!」と鋭く突っ込んでいたが、試合では全セのメンバーとコラボ。元ネタで参考にした人気ユーチューバー「サワヤン」のサワが試合中にバックスクリーンに映し出され「映像を見てビックリした。オールスターの舞台で一緒にできたのは良かった」と笑顔で語った。

 2回は牧のソロを含む3本塁打で打者13人の猛攻。球宴最多タイ記録の1イニング10安打を浴びせ、同新記録の1イニング9得点を刻んだ。結局、17安打11得点で快勝した。試合前のミーティングで全セが5連敗していた事実をナインに伝え「北海道の地でセ・リーグの力を見せつけよう!」と熱く語った岡田監督も「今年はボールが飛ばない、とか言っていたけど凄いね。ビックリした」と目を丸くした。

 本塁打競争は初戦敗退。二塁守備では2回に岡の邪飛を落球した。それでも打撃で取り返し「ずっと(球宴で本塁打を)打ってみたいと思っていた。本当にうれしい」と感慨を込める。MVPの賞金は300万円。「子供にささげます」とシーズン序盤に誕生した第1子を思い、パパの顔になった。(神田 佑)

 ≪マルチ本塁打、2打席連発ともに球団初≫牧(D)が2、4回に2打席連発。球宴のマルチ本塁打は78年第1戦のギャレット(広)、第3戦の掛布雅之(神)の3本も含め23人、30度目。2打席連続で打ったのは前記掛布の3打席を含め15人、16度目。DeNAではマルチ本塁打、2打席連発ともに牧が初だ。また、2打数連続本塁打のまま第1戦を終了。同一試合に限らない球宴の最多連続打数本塁打も前記掛布の3打席連続でマークした3打数しかなく、今日の第2戦で2人目のタイ記録に挑戦する。なお、DeNA選手の球宴MVPは16年第1戦の筒香以来9人目。

 ▽デスターシャ ゲーム実況YouTubeチャンネル「サワヤンゲームズ」配信者のサワヤン兄弟が行う決めポーズ。サワとヤンの2人は在日ウクライナ人で、「デスター」と叫び拳を下へ振り下ろし、「シャ」と声を出し胸元へ引き上げるのが一般的。DeNAでは牧、佐野、桑原らゲーム好きな選手を通じて、一体感を高めるためのパフォーマンスとして浸透。兄弟がDeNA戦で始球式を行うなど交流がある。

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