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脊髄損傷から復帰の炎鵬が5勝目 業師健在の鮮やかな引っ掛け「技が出るのは、良くなっている証拠」

スポニチアネックス 2024年7月24日 11時54分

 ◇大相撲名古屋場所11日目(2024年7月24日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 脊髄損傷の大ケガから7場所ぶりに復帰した西序ノ口13枚目の元幕内・炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)が白竜(18=音羽山部屋)を下して5勝目を挙げた。

 立ち合い前ミツ狙いで低く当たると、すぐに相手の右腕を手繰って左へ回り込んで鮮やかに転がした。決まり手は「引っ掛け」。小兵の業師はこれまで幕内で2回、十両で1回決めていたが「初めてじゃないですかね?」と覚えていないようだった。「それだけ体が反応している。それだけ技が出てくるということは、良くなっている証拠かな」。相撲勘や技の切れが徐々に戻りつつあることを実感していた。

 この日の相手は、静岡・飛龍高出身でデビュー2場所目の白竜。今場所対戦した中で最も重い141キロの18歳と土俵上で対峙し「良い体をしていたので大丈夫かな?と思った」という。白竜と飛龍高相撲部の同期だった序二段・鈴ノ富士、序ノ口・宮富士の2人が炎鵬と同じ伊勢ケ浜部屋にいるため「聞けることは全部聞いた」と対策も怠らずこの日の一番に臨んだ。取組がない日も朝稽古では連日15番以上の申し合いをこなす日々。「体調や体の動きを確かめられるので、一日一日成長しているのかなと思う」。4月から伊勢ケ浜部屋へ転籍して新しく変わった環境もプラスに捉えた。

 420日ぶりの復帰戦となった1番相撲では黒星を喫したが、そこから5連勝。「落ち着いて相撲取れるようになってきている。(昨日より)今日の方がよかったと思いますね」。日々の成長を実感し、完全復活への歩みをまた一歩進めた。

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