柔道男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の阿部詩（ともにパーク24）が23日、パリに到着した。
史上初の兄妹同日2連覇の偉業を目指す2人は、共に自信に満ちあふれた表情。一二三が「凄く状態がいいと思う。必ず兄妹での2連覇を達成して、日本に帰る強い気持ち」と話せば、詩も「最後まで執念を持って戦う」と誓った。
パリには母・愛さんが編んでくれたという金色のクマのチャームを持ち込んだという詩。一方、紅白のだるまのチャームをもらったという一二三は「家で飾ってます。持ってきてはないです」と話したが、“母の愛”も力に偉業へとまい進する。
兄妹と同便でパリ入りした男子73キロ級の橋本壮市（同）は、サッカー解説者の松木安太郎氏から贈られたうなぎを持参。「食べて試合に臨みます」と話した。 （阿部 令）
《女子57キロ級・舟久保「緊張感」》
パリ五輪の柔道日本代表で女子57キロ級の舟久保遥香（三井住友海上）が24日、羽田空港で出発前に取材に応じ「緊張感があって、どきどきしている。自分の今持っているものを全てぶつけて、金メダルを獲得したい」と力強く抱負を述べた。寝技を武器に22、23年の世界選手権で2位。初出場となる五輪へ「状態はここ最近の中では一番良く仕上がったかなと思う。派手さがないので泥くさく、しぶとく諦めずに最後まで戦って勝ち抜きたい」と決意を述べた。