◇第106回全国高校野球選手権神奈川大会決勝 横浜4―6東海大相模(2024年7月24日 横浜)
横浜のプロ注目捕手・椎木卿五(3年)が高校最後の打席で意地を見せた。4―6の9回2死で中前打。「終わりたくない。こんなところで負けられない思いだった」と振り返り、この一打でサイクル安打を達成。だがつながらず、2年連続決勝敗退となった。
5月に主将を後輩の阿部葉太(2年)に譲った。「彼に背負わせて申し訳なかった。甲子園に連れていってあげたかった」と絞り出したが、初回に先制の左中間適時二塁打、3回右越えソロ=写真、7回右中間三塁打と5打数4安打1打点。ロッテなどで活躍した父・匠さん譲りの打撃センスをいかんなく発揮した。
慶応に敗れた昨夏に続き、あと一歩聖地に届かなかった。進路については「プロ志望届を出そうと思います」と力強く宣言した。(大木 穂高)