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全セ・ヤクルトの村上が2戦連発 本拠地の神宮で確信歩き 球団では07年ラミレス以来17年ぶり

スポニチアネックス 2024年7月25日 5時33分

 ◇マイナビオールスターゲーム2024第2戦 全セ10-16全パ(2024年7月24日 神宮)

 神宮外苑で上がる「野球の華」。全セ・ヤクルトの村上が2試合連続のソロを放った。夜空を美しく彩る花火が300発打ち上がる直前の5回。7―8と1点差に迫った1死走者なし、マチャドの初球、低めの157キロ直球を逆方向の左翼へ運んだ。

 「打ちたいなと思っていたので本当にうれしい。本拠地でたくさんのファンの皆さんから熱い声援を頂いた」

 代名詞である「神様」の確信歩きの一発だった。第1戦では2回に自身7試合、17打席目の球宴初アーチを左中間へ。昨年の万波以来で、ヤクルトでは07年のラミレス以来17年ぶりの2戦連発も逆方向に運んだ。「物凄く特別な一発でした。打てて良かった」と笑った。

 試合中には中継のインタビューに登場。掛け合いをしたヤクルト元監督の古田敦也氏とは、開幕前にテレビの対談で共演していた。その際、WBCで大谷(現ドジャース)が、膝をつきながら本塁打したのを目の当たりにし「落ちる変化球を拾えるように」と約1・3センチ長いバットに替えることを明かしていた。だが、元々手が長く操作性に苦戦。シーズン中に22年の3冠王に輝いたバットに立ち返り、17本塁打でセ・リーグトップに立っている。この日は古田氏に「凄くいいきっかけになった」と球宴でさらに手応えをつかんだことを報告。日本選手最多56本塁打を放った22年、王貞治と並んだ55号と同じ神宮の左翼への豪快弾で、後半戦の爆発も印象付けた。

 試合前練習から、岡本和や近藤らと野球談議に花を咲かせ「学ぶことがあった」と目を輝かせた。「前半戦は調子が良くなかった。たくさん負け試合を見せてしまった。一つでも順位を上げたい」。本拠地球宴で決意の一発だった。(神田 佑)

 ≪ロッテ・岡と同日達成≫村上(ヤ)が第1戦に続く一発。球宴の同一シリーズ2試合連続本塁打は、同日達成の岡(ロ)も含め25人、30度。ヤクルトでは07年第1、2戦のラミレス以来17年ぶり2人目だ。また、本塁打に加え今球宴では二塁打を2本打っており、合計長打は4本。球宴の1シリーズ最多長打は78年に掛布雅之(神)が3試合の球宴で達成した5本だが、2試合の球宴では、90年清原和博(西=本<3>二<1>)、19年近本(神=本<1>三<1>二<2>)、今季の佐藤(ロ=二<3>三<1>)に並ぶ最多長打になった。

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