◇第106回全国高校野球 大阪大会5回戦 大阪桐蔭8―4大商大堺（2024年7月24日 くら寿司スタジアム堺）
大阪桐蔭は攻守のキーマン、背番号8の吉田翔輝（3年）が度重なる故障を乗り越えて大商大堺との5回戦で復帰した。今春選抜以来、約4カ月ぶりの公式戦出場で「2番・中堅」を任され、2安打3得点の活躍で8強進出へけん引した
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「久しぶりで緊張もあったけど、守っても、走っても、大丈夫だった。状態は悪くないと感じている」
報徳学園との選抜準々決勝で一塁帰塁の際に右肩を脱臼。楽しみにしていたU―18高校日本代表候補の合宿参加を断念した。6月の徳島遠征中には左膝を疲労骨折し、リハビリを終えて前日に担当医から出場許可を得たばかり。朝一番に西谷浩一監督に出場を直訴し、1点差に追い上げられた直後の6回1死一塁では絶妙な投前犠打で敵失を誘って決定的な3得点につなげた。
「相手の勢いにのみ込まれないように、冷静になることを意識した。もう不安はない。日本一しか目指していない」
今夏初先発だった背番号1の平嶋桂知（3年）は3失点して5回途中降板、主軸のラマル・ギービン・ラタナヤケ（3年）も不振で2試合続けて先発を外れるなど万全ではないだけに、西谷監督は「気持ちが強い、頼もしい選手」と吉田を改めて評価した。 （鈴木 光）