◇第106回全国高校野球選手権 千葉大会準決勝 市船橋6―3市原中央(2024年7月25日 ZOZOマリン)
市船橋が22年以来、2年ぶりの夏の甲子園出場に王手をかけた。
同点に追いついた直後の5回から3番手で背番号1の工藤将祐(3年)が登板。「ここからはエースの仕事をしないといけない。自分が最後まで0点で抑える」と5回4安打無失点の好リリーフで逆転勝利を呼び込んだ。
100キロ台のカーブを効果的に織り交ぜた。春までは主に直球とスプリットの2球種による組み立てだったが、最後の夏に向けてタイミングを外す球の習得に挑戦。OBで元オリックスの山崎正貴コーチからカーブを教わり投げ込んできた。「カウントを取れるボールになってきた」と最速145キロの直球とのコンビネーションで的を絞らせなかった。
帽子のつばには「仲間を信じて」などマネージャーや同学年の仲間が書いてくれた文字が並ぶ。決勝の相手は2年前と同じ木更津総合。「挑戦者の気持ちでみんなでベストを出し切りたい」と力強く誓った。