パリ五輪に出場する女子テニス日本代表の大坂なおみ（26＝フリー）が25日、本番会場のローランギャロスのセンターコートで練習を行った。男子のヒッティングパートナーを相手にボールを打ち合い、サーブやリターンを入念に確認。約2時間汗を流し「コンディションは良い。ワクワクしている。表彰台に立つことが目標。メダルが欲しい」と力を込めた。
5月29日に同じコートで開催された全仏オープン2回戦で3連覇を果たした世界ランキング1位のシフィオンテク（ポーランド）からマッチポイントを握るなど奮闘。かつて苦手意識のあった赤土への不安を払しょくしており「前回ここで本当にいい試合ができたので、自信を持って臨める」と視線を上げた。
全米、全豪の優勝経験のある大坂は全4大大会と五輪を制する生涯ゴールデンスラムを目標に掲げる。残るは全仏、ウィンブルドン、五輪で、中でも4年に1度しかない五輪は最も難易度が高い。
聖火リレーの最終点火者を務めた21年東京五輪は3回戦敗退。「東京五輪は特別で、ナーバスになった。今回はリラックスできている。五輪に出られることは光栄。今はリラックスできているが、試合が始まればシリアスになると思う」と語った。