歌舞伎俳優の坂東玉三郎(74)と落語家の春風亭小朝(69)が25日、東京・歌舞伎座で「坂東玉三郎×春風亭小朝 歌舞伎座特別公演」を行った。
前半では三遊亭圓朝作の「怪談 牡丹灯籠」の「御札はがし」を口演。男性を小朝が演じ、女性を当代きっての女形の玉三郎が演じた。
後半は昭和を彩ったシャンソン歌手越路吹雪さんをテーマとした「越路吹雪物語」を上演。小朝が語り手として越路さんの人生を振り返り、玉三郎が「愛の讃歌」など越路さんの楽曲7曲を披露した。玉三郎は「越路さんの生誕100年という節目の年に、初めて歌舞伎座で歌声を披露させていただきますことを、大変光栄に思っております」と先人に思いをはせた。
小朝も「天国の越路さんが喜んでくださるような作品に仕上がったと思います」と手応えを口にした。