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健大高崎 ヒヤヒヤ王手!前橋育英との延長10回タイブレーク制した 一時6点リードも

スポニチアネックス 2024年7月26日 5時3分

 ◇第106回全国高校野球選手権群馬大会準決勝 健大高崎9-8前橋育英(2024年7月25日 上毛新聞敷島)

 選抜優勝校が、薄氷の勝利で春夏連覇への望みをつないだ。健大高崎(群馬)は9回、6点リードを追いつかれながら延長10回タイブレークの末、9―8で勝利。最大のライバル・前橋育英を下した。

 最速146キロ左腕の2年生エース・佐藤龍月(りゅうが)は、先発し2失点で2回降板。8―2の9回、4点差まで迫られた無死一、三塁の場面で、中堅から再びマウンドに上がった。だが2四球と2安打で同点とされ、さらに無死満塁とサヨナラ負けの絶体絶命のピンチ。「気持ちで投げるしかない」と投ゴロ併殺打、右飛に抑えて延長戦に持ち込んだ。無死一、二塁から始まるタイブレークで1点を勝ち越し、その裏は打者3人をアウトに仕留めた。普段はクールな佐藤が「ちょっと我慢できなかったです」と涙するなど、両校の選手が号泣した壮絶な一戦を制した。

 青柳博文監督は「エースとしての佐藤」と信じ抜いたと明かした。15年以来9年ぶりの夏の甲子園へ、苦しみながら王手をかけた。(柳内 遼平)

 ≪箱山3安打4打点≫プロ注目捕手の4番・箱山遥人(3年)が、三塁打が出ればサイクル安打の3安打4打点をマークした。9回1死一塁から高校通算35号となる左翼場外への2ラン。直後に6失点しただけに、貴重な一発だった。あす27日の決勝は、この日継続試合となった樹徳と前橋商の勝者と対戦。「目の前の相手に負けたくないという感情を持って試合に入りたい」と話した。

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