5年ぶりに前半戦を首位で折り返した巨人は、26日から敵地で2・5ゲーム差の3位DeNA3連戦に臨む。阿部慎之助監督（45）は、新外国人のココ・モンテス内野手（27）の1軍昇格を明言。DeNAも新外国人のマイク・フォード内野手（32）が1軍出場登録される。両新助っ人の出来は、両軍の今後を左右する大きな要素。後半戦最初のカードから、今季の行方を占う大事な3連戦となる。
酷暑のジャイアンツ球場で外野守備をしながらフリー打撃を見守った阿部監督は、26日からの後半戦へ決意を新たにした。「明日はまた開幕だと思って。あと54試合かな。54試合と思うのか、54試合しかないと思ってやるのか」と一戦必勝で臨む構えだ。
前半戦を貯金8の首位で終えたが、4位阪神まで3・5ゲーム差の大混戦。20年以来4年ぶりのリーグ優勝へ、大きな戦力の上積みに期待されるのが、新外国人のモンテスだ。
広角に打ち分ける打力が魅力の助っ人は7月に来日し、ファームでは2、3軍戦合わせて5試合で14打数8安打の打率・571、1本塁打の数字を残した。昨季は3Aのパシフィックコースト・リーグで、5月加入で救世主となったヘルナンデスと打撃タイトルを争った。今季も同リーグで6月中旬までプレーし、トップの打率・335だった。阿部監督は「（1軍登録は）する。まだスタートでは考えていない」と明かした。26日はベンチスタートで代打の切り札として待機。三塁、遊撃に加えて二塁も守れ、内野陣の起用の幅は広がりそうだ。
室内練習場で内野のサインプレーなどを確認したモンテスは「サインのこととか、チームメートから勉強した。チームの勝利のため、最後は日本一のために貢献したいと思っている」と意気込みを口にした。佐々木、重信、岡田の3外野手を出場登録から外し、モンテスに加え、後半戦開幕に合わせて育成から支配下復帰した伊藤、オコエも1軍に昇格する。底上げを図り、大混戦を抜け出す。（川島 毅洋）
▼巨人・赤星（26日に先発）チームは首位できている。自分が勢いを止めないように、一試合一試合、自分の仕事をするだけ。