◇ナ・リーグ ドジャース-ジャイアンツ(2024年7月25日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠でのジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場。8回の第5打席で4試合ぶりの一発となる今季31号を放ち、日米通算250号に到達した。
4-4の8回、アーメドのソロで勝ち越し、スタンドが興奮冷めやらぬまま打席に入った大谷は相手4番手、タイラー・ロジャースの初球、内寄りのスライダーを完璧に捉え、右翼ポール際へ31号ソロ。右拳を突き上げながらダイヤモンドを一周した。
この一発は打球速度は112.6マイル(約181.2キロ)、飛距離360フィート(約109.7メートル)、そして打球角度は自身最高となる46度。大きな放物線は切れずにポール際に着弾した。
トラックマンを利用し、弾道をシミュレーションする米サイト「MLB Distance Tracker」は大谷の“自己最高角度弾”について、レイズの本拠でメジャー唯一の密閉式ドーム球場であるトロピカーナフィールド、マーリンズの本拠で開閉式屋根付き球場のローンデポパークならば天井に直撃していたと紹介した。
トロピカーナフィールドでは22年にエンゼルス・トラウトが天井直撃の超特大アーチを放っている。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後、大谷の31号を「本当に良いスイングで、サンドウェッジのように46度の角度で打って、それをスタンドの前から20列目と、深くに打つなんて、彼にはただただ驚かされる。46度の角度であんなに遠くに打った人が最後にいついたかどうかを調べてください。滅多に起こらない」とコメントしている。
ちなみに15年にデータ解析システム「スタットキャスト」を導入して以降、最高角度の本塁打は19年5月28日、レイズのアビサイル・ガルシアがブルージェイズ戦で放った51度。ただ、この打球は右翼手が高々と上がった打球を見失ったことで生まれたランニングホームランだった。
柵越えした本塁打では15年マルティネス(タイガース)、21年ボガーツ(レッドソックス)、24年ウェード(ジャイアンツ)が50度を記録している。