ABCテレビの今村俊昭社長が26日、大阪市内の同局で会見を行い、同局制作のテレビ朝日系旅番組「朝だ！生です旅サラダ」（日曜前8・0）のMCを今年9月28日で卒業する俳優の神田正輝（73）について「27年あまりお務めいただいて感謝している」とねぎらった。
制作畑の今村社長は旅サラダに携わった経験はなかったものの「神田さんとはさまざまな局面でお話をさせていただき、番組に関して哲学を持ってスタッフと神田さんが作り上げていただいた」と振り返った。中でも神田がこだわっていたのは「海外の旅」。コロナ禍の時期でも「コーディネーターとか、過去収録を使ってでも続けるべき」とスタッフに進言。コロナが収束し、インバウンドによる空前の日本ブームが巻き起こるなど、これまで以上に海外への知識が必要となる中で「やり続けたのは正しかった。しっかり番組の世界観を持たれていた」と絶賛した。
一方で、昨年11月から体調不良もあって2カ月以上番組から不在となった時期も。今村社長は今回の卒業の理由について体調に関しては多くを語らなかったが、「番組スタッフと話し合った中で決まったこと。築いたものを次の方々にも引き継いでいただければ」と、今後の番組に期待した。
ただ、卒業という形にはなるものの「個人的な意見だが、それで二度と、というわけではない。ちゃんとやってる？という形でぜひ戻ってきていただきたい」とゲストのような形での出演を熱望していた。