◇セ・リーグ 巨人―DeNA(2024年7月26日 横浜)
巨人の3年目右腕・赤星優志投手(25)が26日に出場選手登録され、同日のDeNA戦(横浜)で今季7度目の先発登板。牧に勝ち越し15号ソロを許して5回7安打2失点で降板し、昨年10月3日の中日戦(バンテリンD)以来297日ぶりとなる今季初勝利をまたも逃した。
初回は2死から死球、安打、四球でいきなり満塁のピンチを招いたが、無失点で立ち上がった。
だが、2回は安打と犠打で2死二塁。梶原にスライダーを右前適時打とされて先制を許した。度会には初球直球を左前打とされてなおも2死一、三塁のピンチ。それでも初回に死球を与えた佐野を遊ゴロに打ち取って最少失点で切り抜けた。
3回に味方打線が吉川の犠飛で追いつくと、その裏には4番・牧から始まった相手の攻撃を3者凡退。4回には2死二塁とされたが、先制打されている梶原をフォークボールで空振り三振に仕留めて得点を許さなかった。
しかし、1―1のまま迎えた5回だった。2死走者なしから牧に2ボールから真ん中付近に入ったスライダーを完璧に捉えられて左翼スタンド中段に運ばれ、1―2と勝ち越しを許した。
直後の6回に味方打線が大城卓の適時打で追いついたが、坂本が併殺打に倒れて勝ち越しはならず。6回のマウンドには2番手左腕・中川が上がり、赤星は5回を最後に降板となった。
投球内容は5回で打者23人に対して81球を投げ、7安打2失点。1三振を奪い、1四球&1死球を与え、直球の最速は150キロだった。
赤星は1学年下のエース戸郷がノーヒットノーランを達成した翌日の5月25日に行われた阪神戦(甲子園)で先発マウンドに上がるも4回6安打2失点で降板し、未勝利のまま今季5敗目。その後はロングリリーフに回ったが、2番手として登板した6月27日のDeNA戦(横浜)で2回4安打1失点し、6月30日に今季3度目の出場選手登録抹消となった。
51日ぶりの先発マウンドとなった7月15日の阪神戦(東京D)では5回4安打2失点と奮闘するも打線の援護に恵まれず、未勝利のまま今季6敗目。翌16日に今季4度目の抹消となっていた。
この日は中継ぎと合わせて15度目のマウンド。阿部慎之助監督(45)は「なんとか勝ちを付けさせてあげたい」と繰り返し話していたが、この日もその願いはかなわなかった。
▼赤星 初回からランナーを多く出してしまいましたが、守備に何度も助けられて5回までなんとか投げられました。次回はホームランのところとランナーを背負ったところで粘れるように頑張ります。