◇セ・リーグ ヤクルト6―9広島（2024年7月26日 神宮）
神宮の杜に降臨した「村神様」の2打席連発も空砲に終わった。ヤクルトの4番・村上が、まずは初回2死一塁からバックスクリーン左へ豪快に18号2ラン。4回無死一塁では右中間席中段へ確信歩きの19号2ランを放った。
今季初の1試合2本塁打となる2打席連発。ともに完璧な当たりだったが、2回の9失点が最後まで響いての敗戦に、村上の表情は厳しかった。「（2発とも）いい感じでした。打席としてはよかったですけど、勝ち越さないと意味がないので勝ちたかった」。連勝が2で止まり、後半戦黒星スタートとなっただけに本音が漏れた。
それでも、前半戦ラスト3試合からこれで4戦4発。球宴での2試合連発を含めれば“6戦6発”という量産態勢だ。打撃の状態について「特に変えてない」というが、高津監督は練習での打撃を見た上で「一番悪い時は脱出したかなと思う」と分析。最下位に沈むチームで、村上の上昇機運は一筋の光だ。（秋村 誠人）