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貴景勝、大関陥落「弱いものは落ちるべき」在位30場所目で力尽く

スポニチアネックス 2024年7月27日 5時30分

 ◇大相撲名古屋場所13日目(2024年7月26日 ドルフィンズアリーナ)

 カド番の大関・貴景勝が横綱・照ノ富士に敗れて8敗目を喫した。2場所連続の負け越しとなり、大関陥落が決定。来場所は、新大関場所から2場所連続休場で陥落した19年秋場所以来、自身2度目の大関復帰を懸ける場所となる。関脇・霧島は6敗目を喫し、1場所での大関復帰を逃した。12勝目を挙げた照ノ富士は、14日目に3敗の隆の勝に勝てば3場所ぶり10度目の優勝が決まる。

 善戦及ばず、力尽きた。

 大関残留へ後がない貴景勝は、首位を独走する照ノ富士に果敢に挑んだ。鋭い立ち合いから右を差されたが振りほどいて突き放し、左突き落としからもう一度突っ張り。死力を尽くしたが、最後ははたき込まれた。「負けは負けです」。非情な現実と向き合うしかなかった。

 直近1年間で15日間皆勤できたのは2場所だけ。両膝、首、大胸筋などの度重なるケガで満身創痍(そうい)だが言い訳は一切しない。

 「みんなどこかしら痛い。首(のケガ)は何の理由にもならない。それも含めて自分の力が通用しなかった」と潔く結果を受け止めた。

 「強い者は大関、もしくは上にいる。弱い者は落ちるべきだと思います」。

 自らに厳しい言葉を投げかけた。

 関脇に転落する来場所、10勝以上で大関復帰という希望も残されている。「まだ場所中なので先のことは…」と明言せず、まずは目の前の勝負に集中するつもりだ。

 大関復帰は5年前に一度経験しているが、23歳だった当時と心身の状態は全く違う。以前から「気持ちがなくなった瞬間にやめる」と公言してきた在位30場所目の大関。幾多の苦難を乗り越えて4度の優勝を果たした経験を力に、気持ちはまだ折れない。

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