◇ナ・リーグ メッツ8―4ブレーブス(2024年7月26日 ニューヨーク)
メッツの千賀滉大投手(31)が26日(日本時間27日)、本拠でのブレーブス戦に今季初先発。2回に先制2ランを浴びたが、打線の援護もあり、5回を2安打2失点、9奪三振の力投で今季初勝利の権利を手にした。しかし、6回に一飛を追った際に左ふくらはぎを痛めて緊急降板。今季初登板は5回1/3を2安打2失点、9奪三振の好投で今季初勝利、日米通算100勝目を挙げたが、今後への影響が懸念される緊急降板となった。チームは8―4で勝利し、連勝を5に伸ばした。
試合終了後、千賀の姿はクラブハウスにはなく、27日(同28日)にMRI検査を受ける予定。
カルロス・メンドサ監督との試合後の一問一答は以下の通り。
――千賀の状態は?
「MRIを撮る予定で、それは明日まで待たねばならない」
――ふくらはぎだけか、アキレス腱にも影響はありそうなのか?
「ここで推測はしたくないが、アキレス腱は関係ないと思う。ただ、待ってみなければいけない」
――千賀と話はしたのか?
「まだ話していない。この後、トレーナー室に寄ってみるつもりだ」
――投球は素晴らしかった。
「(故障は)見たくなかったが、投球は印象的だった。速球、制球力、スプリットを使い、彼は支配的だった。特に今季ここまで経験したことを思い返せば、あんなふうに倒れるのは見たくなかった。彼が倒れたら他の選手が立ち上がる。ただ、まずは待ってみなければいけない」
――アキレス腱の心配はないのか?
「そう聞いた。ふくらはぎだ」
――故障発生直後はどんな反応だったのか?
「ほとんど何も言わなかった。少し時間をくれと言われたけど、そうするつもりはなく、そこで登板は終わりだった。その後、彼とはまだ会っていない」
――初めて登板を見てどう思ったか?
「非常に見事だった。えげつなかった。速球には勢いがあり、軽々と96マイルを投げる。必要に応じて98マイルを投げられる。スプリット、カッターといった球種は大きく動く。速球の球威も印象的だった」
――ふくらはぎの痛みは長い時間が必要なのでは?
「待つ必要がある。それほど深刻ではないことを願っているが、厄介になり得る。待ってみなければいけない」
――千賀が抜けたとして、先発補強を望むか?
「ここにいる選手たちを心強く感じている。ここにいる選手たちのおかげでここまできたんだ」
(ニューヨーク・杉浦大介通信員)