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日本のパリ五輪メダル1号は柔道の角田夏実!決勝進出決めた 6分55秒の激闘制す 相手は審判に詰め寄る

スポニチアネックス 2024年7月27日 23時41分

 ◇パリ五輪第2日 柔道(2024年7月27日 シャンドマルス・アリーナ)

 日本選手団のパリ五輪メダル1号が確定した。柔道女子48キロ級日本代表の角田夏実(つのだ・なつみ、31=SBC湘南美容クリニック)が27日、準決勝でタラ・バブルファト(28=スウェーデン)に勝利し決勝進出を果たした。この勝利で日本勢の今大会メダル1号が確定。決勝でも勝利をつかみ取り、日本の夏季五輪通算500個目のメモリアルメダルを金色に輝かせる。

 ここまで圧倒的な柔道を見せてきた角田が、今大会初めてゴールデンスコアに突入する激闘となった。両者決め手に欠け指導2つずつで4分間を終え、そこからもお互い関節技を狙う一進一退の攻防。しかし開始から6分55秒に相手に指導3つ目が与えられ決勝進出を決めた。

 相手のバブルファトは指導の判定に納得いかず、審判に詰め寄る異例の光景も。しかし、指導は変わらず角田は深々と畳に一礼し引き揚げた。

 1回戦から得意技の巴投げから、流れるような寝技への動きを見せた角田。相手は分かっているはずなのに回避できない。特に準々決勝で見せた巴投げは、マンガのように相手選手が宙をクルリと一回転する完璧な一本だった。

 準々決勝の相手は、過去の対戦成績は角田の2戦2勝ながら、相手は地元フランスの期待を背負った25歳のシリヌ・ブクリ。会場はブクリが登場すると鳴り物や手拍子による盛り上がりを見せ、角田にとっては完全アウェーとなった。開始からちょうど1分。ブクリの体が宙を一回転した。角田が完璧な巴投げで一本勝ちを決めた瞬間、会場は一瞬の静寂の後に地響きのような大歓声が巻き起こった。柔道大国・フランスのファンもうならせる伝家の宝刀で、角田は悲願のメダルに王手をかけた。

 初戦でナタシャ・フェレイラ(25=ブラジル)と対戦し、開始30秒すぎに必殺技の巴投げを決めて技あり。そのまま腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを決めた。2回戦ではジェロネー・ホワイトブーイ(28=南アフリカ)と対戦し1分8秒、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めた。

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