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広島・森下 微妙判定に泣いた痛恨4敗目 直後4安打浴び崩れた3失点 チームのヤクルト戦連勝6で止まる

スポニチアネックス 2024年7月28日 6時33分

 ◇セ・リーグ 広島0ー3ヤクルト(2024年7月27日 神宮)

 広島・森下暢仁投手(26)が27日のヤクルト戦で微妙な判定後に崩れ、痛い4敗目を喫した。0―0の7回1死で、カウント1―2からオスナに投じた1球がボール判定され、直後に申告敬遠を挟む長短4安打で痛恨の3失点。打線も左腕・高橋に沈黙し、今季15度目の零敗に沈んだ。ヤクルト戦は6連勝で止まり、首位・巨人とは2ゲーム差。これ以上離されるわけにはいかない。

 代打・川端のライナーは、前めの守備位置からジャンプ捕球を試みた坂倉のファーストミットをはじき、右前に転がった。0―0の7回1死満塁で均衡を破る痛恨の2点打。森下の表情には苦渋の色がにじんだ。試合後は敗戦の責任も背負った。

 「いや、もう見ての通りです。ゼロでつなげられなかったことが、チームが負けた原因だと思います」

 直前に微妙な判定があった。先頭・村上を二ゴロに斬り、続くオスナにはカウント1―2から150キロの内角低め直球。見逃したオスナはストライクと判断したのか、打席から退こうとするしぐさを一瞬見せ、それと同時にボール判定が下った。

 オスナには結局7球目を右前へ運ばれ、中村の左翼線二塁打と青木の申告敬遠でピンチは拡大。冒頭に記した通り、代打・川端に2点打を許し、さらに代打・赤羽にも適時二塁打を浴びた。痛すぎる3失点。森下はここで無念の降板となった。

 「結果、打たれているので…。次に向けて頑張ります」

 明大時代に慣れ親しんだ神宮での今季初登板。「久しぶりなので楽しみ。いい準備をして入っていけたら」と油断なく迎え、6回まで散発2安打に抑えてゼロを並べても、1球で試合の流れは変わった。不運とも言える結末。それでも森下は言い訳しなかった。

 ヤクルト戦の連勝は6でストップ。4敗目を喫した右腕を、新井監督は「よく頑張ったし、ナイスピッチングだった」とねぎらい、「次に森下が投げる時に何とか援護してあげられるように、こっちもいろいろ考えたいと思う」と続けた。

 球宴を含めれば26日までに“6戦6発”の量産態勢に入った村上を慎重に攻め、プラン通り無安打に封じていただけに痛恨の1敗。この悔しさはV争いの佳境で、マウンド上で晴らすしかない。

 (江尾 卓也)

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