Infoseek 楽天

ロッテ・唐川 6年ぶり先発勝利!35歳ベテランまだまだ健在6回1失点「恩返しをという思い」

スポニチアネックス 2024年7月28日 5時33分

 ◇パ・リーグ ロッテ5―3楽天(2024年7月27日 楽天モバイル)

 日焼けした顔に、2軍での調整期間の長さが刻まれていた。プロ17年目、35歳のロッテ・唐川が6回3安打1失点の好投で22年9月8日の日本ハム戦以来、先発では18年7月5日のオリックス戦以来、2214日ぶりの白星。苦労の日々が報われ、言葉に感慨を込めた。

 「また、こういう日が来たらいいなと思ってやってきたのでうれしい。緊張したけど、チームメートに勇気をもらって投げられた」

 両親と妻子もスタンドに駆けつける中、円熟の投球を見せる。最大の武器であるカットボールにスライダー、チェンジアップ、そして今季の先発再転向で磨きをかけたカーブも駆使した。6回に浅村から奪った三振を含め、4三振は全て見逃し。絶妙の制球力で的を絞らせなかった。

 高卒1年目の08年に平成生まれの勝利投手の第1号となった右腕は、4年目の11年に12勝をマーク。18年以降は中継ぎに転向したが、22年まで15年連続勝利を記録した。昨季はわずか6試合の登板でプロ入り後初の0勝。シーズン終盤に先発再転向に踏み切り、今年を迎えた。強い覚悟は行動に表れる。2月の春季キャンプではブルペンに一番乗り。今季初登板の4月16日の西武戦では5回まで完全投球を披露するなど6回1安打無失点に抑えた。その後、右肩違和感で登板間隔は空いたが、今季2度目のマウンドでも好投した。

 「いろいろな人に助言をもらい、支えてもらったので少しでも恩返しをという思いがあった。もっと(恩返し)できたらと思います」と唐川。自力V消滅の危機を救ったベテランは、今後もチームのために全力で腕を振る。(大内 辰祐)

この記事の関連ニュース