◇パリ五輪第2日 テニス 大坂なおみ0-2アンゲリク・ケルバー(2024年7月27日 ローランギャロス)
女子シングルス1回戦で世界102位の大坂なおみ(26=フリー)が、元世界1位で4大大会3勝を誇る同217位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)と対戦。3年前の東京五輪に続いて2度目の五輪となった大坂は、0-2(5-7、3-6)で元世界1位同士の戦いに敗れ、初戦で姿を消した。
第1セット、大坂はストローク戦で主導権を握ると第4ゲームをブレークし、3―1とリードを奪った。
しかし続く第5ゲームでストロークのミスが続きサービスダウン。5―5で迎えた第11ゲームでもミスを連発してサービスゲームを落とし、このセットを5―7で奪われた。
第2セットは互いにサービスゲームをキープする展開となったが、3―3で迎えた第7ゲームで、ケルバーの粘り強いプレーに我慢しきれずミスを犯して先にサービスダウン。第9ゲームも失った。第8ゲーム中には、ボールのイン・アウトをめぐって、珍しく審判に抗議する一幕もあった。
21年東京五輪では聖火リレーの最終走者を務め、メダルを期待されながら3回戦で姿を消した。「東京五輪はナーバスになった。今回はリラックスできている。メダルが欲しい」と2度目の大舞台で雪辱を期していた。
これまでは赤土のコートに苦手意識を持っていた。しかし5月の全仏オープンでは2回戦で敗れたものの、3連覇を果たしたイガ・シフィオンテク(ポーランド)相手にマッチポイントを握るなど好感触を得ていた。それでも、今回は悲願のメダルをつかむことはできなかった。
全米、全豪で優勝経験のある大坂は全4大大会と五輪を制する生涯ゴールデンスラムを目標に掲げる。残るは全仏、ウィンブルドン、五輪で、中でも4年に1度しかない五輪は最も難易度が高く、4年後の再挑戦に持ち越されることになった。