◇大相撲名古屋場所千秋楽(2024年7月28日 愛知・ドルフィンズアリーナ)
三賞選考委員会が開かれ、以下のように決定した。
【殊勲賞】
大の里(2回目)
隆の勝(2回目)優勝すれば
【敢闘賞】
隆の勝(3回目)
【技能賞】
平戸海(初)
14日目終了時に優勝の可能性を残している隆の勝(29=常盤山部屋)は、敢闘賞が無条件で決定。千秋楽の本割で大の里を破り、さらに決定戦で再び横綱・照ノ富士を破って優勝した場合は殊勲賞とのダブル受賞となる。
新関脇・大の里(24=二所ノ関部屋)は、横綱・照ノ富士の初日からの連勝を10で止めた一番などが評価され、2場所連続の殊勲賞が決まった。新入幕から4場所連続三賞受賞は、史上初の快挙となった。
新小結で既に9勝を挙げている平戸海(24=境川部屋)は、前ミツを引いての速攻や正攻法の押し相撲が評価されて技能賞。場所前に目標に掲げていた初の三賞受賞となった。
右膝の大ケガによる幕下転落を経て1年ぶりに幕内復帰した場所で既に10勝を挙げている若隆景(29=荒汐部屋)は、千秋楽勝てばの条件付きで技能賞候補に挙がったが、過半数に満たず落選となった。
終盤戦まで優勝争いに絡む活躍で10勝を挙げている美ノ海(31=木瀬部屋)は、沖縄県出身初の三賞かと思われたが候補にすら挙がらなかった。