◇第95回都市対抗野球大会第10日 準々決勝 西濃運輸8―4NTT西日本（2024年7月28日 東京D）
タイブレークで迎えた延長11回、2死満塁の場面で野崎主将が左翼席中段に勝負を決める一発を放って、西濃運輸が16年以来のベスト4に進出した。
9回、10回と相手の満塁をしのいで迎えた11回。無死一、二塁が2死満塁となって3番野崎。「前の打席で打てる感じだったので初球からストライクなら振ろうと決めていた」その言葉通り、内角のややツーシーム系の速球をすくい上げバットを放り投げた。
「うちは野崎のチーム。あの一発は本当に感動しました。きょうは創業者（田口利八氏）の命日だったので、勝利を飾れて本当にうれしい」。佐伯尚治監督は4時間を超す激闘をものにして、目が潤んでいるように見えた。
この日の勝利で都市対抗通算40勝。「東海地区で残っているのはうちだけ。次もチーム一丸で戦っていきます」14年の橋戸賞男を獲得した指揮官はあと2勝にも冷静に話していた。